スマートフォンのSIMカードやモバイルWi-Fiルーターのプランを見ていると、次のような記載があります。
- 「100GB/月で〇〇円」
- 「3日で10GBまで利用可能」
皆さんはこのGBという単位、ピンと来てますか?
プランの金額が変わる重要な単位なのですが、100GBがどのくらいの通信量なのか、さらには仕事用として十分なのかを正しく説明してくれるサイトは少ないですね。
この記事は、次のような疑問を持っている方向けに作成しています。
- そもそもGBって何?と思っている人
- 自分の使い方だとどのくらいかかってしまうのかを把握したい人
- 仕事に利用するためにどのプランを選べばよいか迷っている人
それでは解説していきたいと思います。
SIMカードやモバイルWi-Fiルーターで利用されるGB(ギガバイト)という単位
GBとはギガバイトと呼びます。バイトとは情報量の単位です。
インターネット上でデータをやり取りする時には、0と1の情報をやり取りすることになっています。その0と1が続いた8文字のひとかたまりが1バイトと言われています。
例えば「00100101」という情報は1バイトとなります。
“ギガ”は最近よく耳にすることがあるかもしれませんが、10億のことです。
つまり1GB(ギガバイト)とは、0か1の情報が80億個ある(8×10億)ということになるのです。
1GBは世間一般的にどのくらいの情報量になるのでしょうか?参考までに次の表を見てください。
YouTube動画 | iPhoneの写真 | |
どのくらい? | 約2時間 | 300枚 |
動画や写真はその内容によって圧縮のしやすさが変わるためあくまで参考値です。Youtube動画で激しい映像を見続ければ1時間くらいで1GBに到達することもあります。
オンライン会議で利用するMbpsの単位とは
もう一つ覚えてほしい単位があります。
それはMbps(メガビットパーセカンド)です。
この単位はお仕事でよく使うオンライン会議サービスのデータ通信量を表す単位になります。
お仕事で利用するときに一番気にかけなければならないのが、このオンライン会議サービスの通信量です。
お仕事で利用するデータ通信量の大半を占めています。
話を戻すと、Mbps(メガビットパーセカンド)は、一秒間にどのくらいの0と1の情報をやり取りしているのかという単位です。
バイトではなくビットになっているのが注意点です。
M(メガ)というのは100万という単位です。
1Mbpsとは、1秒間に100万個の0か1の情報をやり取りしているということを意味します。
なんとも不親切なことに、仕事をする上で最も通信量がかかるオンライン会議の通信量の単位と、SIMカードやモバイルWi-Fiルーターでプランを決めている通信量の単位は別物なのです。
仕事で利用するSIMカードのプランを決定するためには、この単位の変換を行う必要があります。
ここでひとつの例題を解いてみましょう。
1Mbpsのデータ通信量で1時間オンライン会議を行った場合、何GBのデータ量を使ったことになるでしょうか?
1Mbps × 3600秒 ÷ 8 = 450MB = 0.45GB
1Mbpsで1時間オンライン会議を行うとどのくらいのデータ通信量を消費する?
ということで答えは、0.45GBということになります。

ウェブ会議で利用するデータ量を知りましょう
計算方法は分かりましたが、あなたが普段利用しているウェブ会議のデータ通信量はどのくらいなのでしょうか?
ZoomやTeamsなど、メジャーなウェブ会議のデータ通信量については次のサイトにまとめてくれていますね。

記事を見てもらうと分かりますが、各サービスの映像ありの会議は多くても2.4Mbpsに収まることが分かります。
次にあなたの1ヶ月の打ち合わせ量を思い出してみてください。
例えば私だと1日に2時間は映像ありの打ち合わせを実施します。20営業日だと40時間を映像会議に費やしていますね。
計算してみましょう。
2.4Mbps × 3600秒 × 40時間 ÷ 8ビット = 43.2GB
私の1ヶ月間のデータ通信量
だいたい見えてきましたね。私が月にどのくらいのデータ通信量を使っているか。
ちなみに、ウェブ会議以外でも動画視聴や大規模ファイル転送でもデータ通信量がかかりますが、仕事においては動画を見る・大容量ファイルを頻繁にやり取りするということはそこまで多くないと思います。誤差程度と考えて良いと思います。
ただし、業種・職種によっては1日何時間も動画を見ないと行けないなどという人は注意が必要です。
無料でお試しできるモバイルWi-Fiルーターであなたのデータ通信量を知ろう
実際のオンライン会議のデータ通信量はあなたの環境で実測してみなければ正確なところはわかりません。
なぜならオンライン会議ではやり取りする映像が圧縮しやすいかどうかによって、データ通信量が大きく変わるからです。
先程のデータ会議のデータ通信量も、多めに見積もって2.4Mbpsと言われており、実際にはオンライン会議の進歩により、あなたの仕事場の通信環境に合わせて、最適なデータ通信量で最大限の品質を出そうと自動的にデータ通信量をコントロールしています。
あなたがもしモバイルWi-Fiルーターの購入を検討しているなら、無料でお試し利用して実際のデータ通信量を計測する必要があります。
無料でお試し利用できるモバイルWi-Fiについては、今後記事でまとめていきますね。
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